季節限定

白味噌仕立てのぼたん鍋発祥の地

白味噌仕立てのぼたん鍋発祥の地――早蕨山荘 赤政

 

「早蕨山荘 赤政」の名物であるぼたん鍋は、創業当初より受け継がれてきた伝統の味であり、白味噌仕立てのぼたん鍋の発祥の地として広く知られています。当店は、明治27年に初代赤井政吉が枚方市招提元町から宇治田原町へ移り住み、郷の口銀座通りにて創業したのが始まりです。創業当初は、猪肉を使ったすき焼きや、赤味噌を使ったぼたん鍋を提供していましたが、昭和の初めから試行錯誤を繰り返し、四代目福永善夫の代で完成した白味噌仕立てへと進化を遂げました。この長い歴史と革新の積み重ねが、赤政のぼたん鍋を唯一無二のものとしています。

白味噌仕立てのぼたん鍋の最大の特徴は、京都の白味噌を使用したまろやかな味わいです。一般的に赤味噌仕立てが多い中で、赤政では白味噌を採用。これにより、猪肉特有の旨味を引き立てつつ、やさしく上品な味わいに仕上げています。白味噌の柔らかな甘みが猪肉の脂身と絶妙に絡み合い、一口食べれば、その深い味わいに心まで温まることでしょう。この白味噌仕立ては、長年の試行錯誤の末に完成したものであり、赤政の看板料理として多くのお客様に愛されています。

さらに、赤政のぼたん鍋を特別なものにしているのが、秘伝の出汁です。この出汁は、猪肉の旨味を最大限に引き出すため、48時間をかけて丁寧に仕込みます。食材の持つ力を余すことなく引き出すその製法は、まさに職人技の結晶。一滴一滴に凝縮された旨味が鍋全体に行き渡り、濃厚でありながら飽きの来ない味わいを実現しています。

また、ぼたん鍋に欠かせないのが、当店特製の「猪肉専用ポン酢」です。通常のポン酢とは一線を画すこの特製ポン酢は、猪肉の脂の旨味を引き立てながら、白味噌仕立てのまろやかさをさっぱりとした後味へと導きます。ポン酢の絶妙な酸味が、鍋全体の味わいをより一層引き立て、最後の一口まで美味しくお召し上がりいただけるよう工夫されています。

猪肉そのものの品質にも徹底したこだわりがあります。当店が使用する猪肉は、自然豊かな環境で育った良質なものを厳選。臭みが少なく、柔らかな食感が特徴で、初めての方でも抵抗なくお楽しみいただけます。脂身と赤身のバランスが良く、鍋の具材として最高の味わいを提供しています。

赤政のぼたん鍋は、ただ食べて美味しいだけではありません。その味わいには、長い歴史と、創業以来受け継がれてきた伝統、そして時代を超えた工夫が詰まっています。昭和の初めから試行錯誤を繰り返し、完成されたこの白味噌仕立てのぼたん鍋は、赤政ならではのこだわりと誇りの象徴です。

静かな山間の風景に囲まれた赤政の空間で、季節の恵みをふんだんに取り入れたぼたん鍋を味わう時間は、日常を忘れる贅沢なひとときとなるでしょう。その場に流れる静寂とともに、身体の芯から温まる料理をお楽しみいただくことで、心も体も癒され、明日への活力が湧いてくるに違いありません。

「早蕨山荘 赤政」では、四季折々の自然と調和した料理を通じて、忘れかけた日本人の趣を再発見していただけるよう心掛けています。ぜひ一度、赤政の白味噌仕立てぼたん鍋を味わいにお越しください。その深い味わいと特別な空間が、皆さまに特別なひとときをお届けします。

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